
髭脱毛を受けた後に、肌に赤みが出て「大丈夫かな?」と不安になったことはありませんか?
特に初めて脱毛を受けた方にとって、肌トラブルのように感じて焦ってしまうケースも少なくありません。
髭脱毛による赤みは、多くの場合一時的なもので、正しく対処すれば問題になることはほとんどありません。
しかし、放置すると症状が悪化したり、肌にダメージが残ったりする可能性もあるため、きちんと原因を知り、適切なケアを行うことが重要です。
この記事では、髭脱毛後に赤みが出る原因や、注意すべき症状の見分け方、効果的な対処法や予防法まで詳しく解説していきます。
安心して脱毛を続けるためにも、ぜひ最後までチェックしてください。
記事監修者情報

- 山下真理子
- 専門科目
- 皮膚科
- 経歴
- 京都府立医科大学卒業後、医師に。主に美容医療に従事するが、医療専門学校にて講師を務めて、医療教育にも従事する。
- 資格
- 医師
1.髭脱毛後に赤みが出るのはなぜ?
髭脱毛を受けたあと、頬や口周りが赤くなってヒリヒリする…そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。実はこの赤み、脱毛による肌のごく自然な反応で、誰にでも起こり得るものです。
赤みが出る原因は、主に脱毛施術時に発生する“熱”や“刺激”による軽度の炎症です。髭の毛根にダメージを与える過程で、どうしても周囲の皮膚にも負担がかかってしまうため、一時的に赤くなることがあります。ただし、脱毛方法によって肌への影響度は異なるため、自分が受けた施術の種類を知っておくと安心です。
ここでは代表的な3つの脱毛方法について、それぞれの赤みの出やすさや原因を詳しく解説します。
1-1 レーザー脱毛:高出力の熱エネルギーによる皮膚への負担
レーザー脱毛は、医療機関で提供される脱毛方法で、高出力のレーザー光を髭のメラニン色素に反応させて毛根を焼き切るように破壊します。この際に発生する熱が、皮膚の奥深くにまで及ぶことがあり、赤みや軽い腫れ、ヒリつきを引き起こすことがあります。
特に毛が濃く太い部位や、皮膚が乾燥している状態で施術を受けると、より強い赤みが出る傾向があります。施術直後は肌のバリア機能も一時的に低下しているため、外部刺激にも敏感になります。
1-2 光脱毛(フラッシュ脱毛):穏やかだが広範囲に赤みが出やすい
光脱毛は、脱毛サロンなどで一般的に採用されている方式で、IPL(インテンスパルスライト)という広範囲に照射される光を使用します。レーザー脱毛に比べて出力は抑えられていますが、同様にメラニンに反応して熱を発生させるため、やはり赤みが出る可能性はあります。
特徴的なのは、肌表面への刺激が広く分散されることで、部分的ではなく顔全体に赤みが出るケースもある点です。また、脱毛前に肌の状態が悪い(ニキビや乾燥、日焼けなど)と、赤みが強くなりやすいので注意が必要です。
1-3 ニードル脱毛(電気脱毛):局所的に強い刺激を受けるため赤みが長引くことも
ニードル脱毛は、毛穴ごとに針を差し込み、電流や高周波を流して毛根を破壊する方法です。その分、効果が高く、確実な永久脱毛が期待できる一方で、肌への刺激は最も強い部類に入ります。
毛穴1つ1つに対して処理を行うため、施術直後は細かな点状の赤みが顔全体に広がるような印象になることもあります。また、刺激に弱い人や敏感肌の方の場合、赤みが1日以上残ることもあるため、施術後の冷却ケアや保湿は欠かせません。
このように、髭脱毛後の赤みは脱毛方法ごとに発生の仕方や継続時間に違いがあります。大半は時間の経過とともに自然に治まりますが、肌状態や体調によっては長引くこともあるため、しっかりとしたアフターケアが重要です。
2.赤みが出るのは普通?危険な赤みとの見分け方
髭脱毛を受けたあと、肌に赤みが出ると「このまま治るのかな?」「もしかして肌トラブル?」と不安になる方も少なくありません。確かに、肌が炎症を起こしているように見えるため、見た目だけでは判断が難しい場合もあります。
ただし、結論から言えば、多くの赤みは一時的な肌反応であり、正しく対処すれば数日で落ち着くことがほとんどです。しかし中には、放っておくと悪化したり、色素沈着や火傷のような跡になってしまったりする“危険な赤み”も存在します。
そこでここでは、「大丈夫な赤み」と「注意が必要な赤み」の見分け方を具体的に解説します。
2-1 一時的な赤み:ほとんどの場合は心配なし
髭脱毛直後の肌に見られる赤みや軽度のヒリヒリ感は、毛根を破壊するために使用される熱の影響によるものです。この熱刺激により、毛穴周辺の皮膚が軽く炎症を起こし、赤くなるのは自然な反応です。
【一般的な特徴】
- 脱毛後すぐに赤みが出る
- 数時間〜翌日までに徐々に引いていく
- 少しヒリヒリする程度で、痛みは強くない
- 化粧水や保冷パックで緩和できる
こうした赤みは、身体の自然な回復力によって2〜3日以内におさまることがほとんどです。脱毛を継続して受けるうちに、肌が慣れて赤みが出にくくなることもあります。
2-2 危険な赤み:症状が強い・長引く場合は要注意
一方で、以下のような赤みや皮膚の状態が現れた場合は、何らかの異常反応が起きている可能性があります。
赤みが3日以上続く
通常の赤みであれば2〜3日でおさまります。それ以上続く場合は炎症が収まっておらず、肌ダメージが深い可能性があります。
水ぶくれ・膿・ただれがある
これは明らかな皮膚の損傷や、熱による火傷や細菌感染症の兆候です。自己判断で処置するのは危険なので、必ず医師の診察を受けましょう。
強いかゆみやズキズキとした痛み
軽いかゆみは乾燥や刺激によるものですが、我慢できないレベルのかゆみや痛みがある場合はアレルギー反応の可能性も。薬の処方が必要になるケースもあります。
広範囲にわたる腫れや熱感
顔全体に熱を持ったような状態が続く場合は、毛嚢炎(毛穴の炎症)や皮膚の深部まで炎症が広がっているおそれがあります。
赤みの見分けで重要なのは、「どれくらい続くか」と「ほかの症状が伴うか」という点です。
- 時間が経つほど薄れていく→正常範囲
- 時間が経っても赤みが強まる・範囲が広がる→異常の可能性
- 痛み・水ぶくれ・膿などの併発→医療機関の受診を推奨
肌の状態に不安がある場合は、施術を受けた脱毛サロンに相談するのが基本です。医療脱毛であれば医師の診断が受けられるので、対応もスムーズです。
このように、髭脱毛後の赤みには“よくある反応”と“異常の兆候”があり、それを見極めて適切な行動をとることが肌トラブルを防ぐ鍵になります。
3. 髭脱毛後に赤みが出た時の対処法
髭脱毛後に肌に赤みが出てしまった場合、「どう対処すればいいの?」「何かケアを間違えたかも…」と不安になることもあるでしょう。しかし、過剰に心配する必要はありません。
多くの赤みは軽度な炎症であり、適切に対処することで症状は数日以内に落ち着きます。
重要なのは、赤みが出た直後から正しいスキンケアを行うこと。
ここでは、髭脱毛後の赤みを和らげ、悪化させないための具体的なケア方法をわかりやすく解説します。
3-1 冷却して炎症を抑える
脱毛後の赤みは、熱を加えられた皮膚が炎症を起こしている状態です。そのため、最初の対処として“冷やす”ことが非常に効果的です。
方法とポイント
- 保冷剤や冷却シートを清潔なタオルで包み、肌に軽く当てる
- 1回10〜15分を目安に、数回に分けて冷やす
- 直接氷を当てたり、長時間冷やしすぎたりすると逆効果になるため注意
冷やすことで、毛穴周辺の血管が収縮し、赤みやヒリヒリ感が軽減します。特に施術当日から翌日までのケアとして有効です。
3-2 保湿で肌の回復をサポート
脱毛後の肌は、バリア機能が低下し、乾燥しやすい状態になっています。保湿ケアは赤みを早く鎮めるために欠かせません。
保湿のコツ
- 洗顔後や冷却後は、すぐに化粧水や乳液で保湿する
- アルコールや香料が含まれていない、刺激の少ない保湿剤を選ぶ
- ヒアルロン酸、セラミド、アロエベラなど、保湿力と肌修復効果の高い成分が◎
肌が十分に潤っていると、赤みの軽減だけでなく、かゆみやかさつき、色素沈着などの二次トラブルの予防にもつながります。
3-3 肌を清潔に保つ
赤みが出ている状態では、肌が非常にデリケートになっています。
そのため、雑菌の繁殖や外部からの刺激による悪化を防ぐためにも、肌を常に清潔に保つことが大切です。
清潔ケアの注意点
- 洗顔はゴシゴシこすらず、泡でやさしく包み込むように
- 洗い流すときはぬるま湯で、熱すぎるお湯はNG
- 洗顔後は清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭く
- 髭剃りは赤みが引くまで控える(肌をさらに刺激してしまうため)
また、赤みがある時期に汗をかいたまま放置するのもNG。軽く洗い流すか、濡らした柔らかいタオルで優しく拭き取りましょう。
3-4 紫外線対策はマスト
紫外線は脱毛後の肌にとって最大の外敵です。赤みがある状態で紫外線を浴びると、炎症が悪化したり、シミや色素沈着の原因になることもあります。
UV対策の方法
- 外出時は日焼け止めを忘れずに(SPF30以上/PA+++以上を目安に)
- 肌が敏感なときは、ノンケミカル処方のUVミルクがおすすめ
- 帽子やマスクなどの物理的な防御も有効
屋内で過ごす日でも、窓越しの紫外線は肌に影響を与えるため、赤みがある間は毎日UV対策を徹底するよう心がけましょう。
3-5 市販薬を使うときの注意点
市販のステロイド系軟膏や抗炎症クリームを使いたくなるかもしれませんが、自己判断での使用は避けた方が無難です。
ステロイド系薬剤は即効性がある反面、誤った使い方をすると皮膚トラブルを招く恐れもあります。
「どうしても赤みが引かない」「痛みやかゆみが強い」といった場合は、まず脱毛を受けたサロンや皮膚科に相談することが先決です。
このように、髭脱毛後の赤みは正しくケアすることで早期に落ち着かせることが可能です。
肌の状態に合わせた丁寧なケアを行い、無理に触ったり、放置したりしないことが、肌トラブルを防ぐポイントです。
4.髭脱毛後の赤みに関するよくある質問(FAQ)
4-1 髭脱毛当日は赤みがあるけど、翌日は仕事に行っても大丈夫?
はい、基本的には問題ありません。ただし、赤みが目立つ場合や、マスクを長時間着ける必要がある仕事の場合は注意が必要です。
マスクによる摩擦や蒸れが赤みを悪化させることがあるため、肌あたりの優しいマスクやこまめな保湿ケアを心がけましょう。
心配な場合は、施術を金曜夜など翌日が休日になるタイミングに調整するのもおすすめです。
4-2 髭脱毛後に赤みが出やすい体質や肌質ってありますか?
乾燥肌・敏感肌・アトピー肌の方は、比較的赤みが出やすい傾向にあります。
また、肌が白い方や、普段から日焼けしていない方も、刺激に反応しやすい場合があります。
心配な場合は、事前にパッチテストを行ってくれるサロンを選ぶと安心です。
4-3 赤みを早く引かせるためにやってはいけないことは?
以下の行動は、赤みを悪化させたり治りを遅らせたりする原因になるため避けましょう。
- 強く擦る・掻く
- 熱いお風呂やサウナに入る
- 飲酒や激しい運動
- 市販の刺激の強いスキンケア用品を使う
- 紫外線に無防備なまま外出する
赤みがあると気になって触ってしまいがちですが、極力刺激を避けて肌を“休ませる”ことが大切です。
4-4 赤みが出た場合、次回の予約を変更した方がいい?
はい、一般的には回数を重ねるごとに毛が細く・薄くなっていくため、施術時の肌への負担も軽減され、赤みが出にくくなるケースが多いです。
ただし、体調不良や肌のコンディションが悪いときは、一時的に赤みが出やすくなることもあります。
毎回同じように対策していても、肌の状態次第で反応が変わる可能性があることを覚えておきましょう。
4-5 脱毛の回数を重ねるごとに赤みは出にくくなる?
赤みが完全に引いてから次回の施術を受けるのが基本です。
肌が回復しきっていない状態で施術を受けると、炎症が悪化したり、色素沈着のリスクが高まったりします。
サロンによっては肌の状態を見て施術を延期する場合もあるため、自己判断せず、必ず相談するようにしましょう。
5. まとめ
髭脱毛後に赤みが出るのは、多くの人に見られる自然な反応であり、基本的には過度に心配する必要はありません。
しかし、赤みが強く出たり、長引いたりする場合には、正しい知識とケアが重要になります。
この記事では、赤みが出る原因や、正常な赤みと危険な症状の見分け方、対処法や予防策について詳しく解説してきました。
特に施術直後の冷却や保湿、紫外線対策といった基本的なアフターケアは、肌トラブルを防ぐための必須ステップです。
また、肌質や体調によって赤みの出方が変わることもあるため、自分の肌と向き合いながら脱毛を進めることが大切です。
不安がある場合は、無理をせず、サロンやクリニックのスタッフに相談するようにしましょう。
髭脱毛は見た目の清潔感をアップさせるだけでなく、毎日のシェービング負担を軽減してくれる便利な美容ケアの一つです。
赤みに関する正しい知識を身につけて、安心・安全な脱毛ライフを送りましょう。

メンズ脱毛お役立ちコラムを読んでいただき、ありがとうございます。 メンズ脱毛アロンソでは、ニードル脱毛でも痛みを極力抑えた超高周波タイプのスーパーフラッシュ法を採用しています。脱毛本場アメリカが認める「永久脱毛」と言われる施術方法なので、安心してお任せいただけます。メンズ脱毛をお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 お電話でもフォームでも対応いたします。